土曜日の夜に死ぬ

土曜日はみんな浮かれている。楽しそうだ。電車も飛びっきりに混んでいる。酒飲んだおっさんやら学生の明るい声が聞こえる。なぜ人間はこうも社会的になれるのだろうか。群れをなす動物はたくさんいるが、人間ほど群れようとする生き物はいないだろう。蟻で…

聖なるかな

アレンギンズバーグの吠える脚注。 聖なるかな聖なるかな聖なるかなきみのあそこは聖なるかな 聖なるかな聖なるかな聖なるかな路上のホームレスは聖なるかな 吠える脚注が賛美歌のように聞こえる。あまりにも平等であまりにも優しい。あらゆる名詞たちを世界…

寝過ごす

12時間職場にいてやりたい業務が飛び込んできた業務に圧殺される。そういう日々を過ごしていると、一日、一ヶ月、一週間がべらぼうに早く、いつの間にか、ほらもうすぐ紅葉の季節だ。まだ蚊はブンブン飛んでいる。むかし、太宰治の小説で秋に飛ぶ蚊は哀蚊だ…

音楽するためにちんぽを舐める人

証言1 音楽をするためにちんぽを舐める人がいるらしい。どうやらよくある話らしい。売れるためには何だってする。 回答1 虚栄だ。ちんぽを舐めようが舐めなかろうが、クソな音楽はクソなので、クソな音楽に集まる奴もクソなので、ちんぽを舐めようが舐めまい…

セルフ天国

人間は分かり合えない。気の合うとは言えど、分かり合えない。 天国へ行ったって分かり合えない奴とは分かり合えない。じゃあ、天国ってまんま地獄じゃんと思った人たちが地獄を作ったのではないか。 そうだ、きっと天国は地獄に違いない。なんであんな奴ら…

左ききのエレンと右ききのソウシ

左ききのエレンと右ききのソーシ 左ききのエレンと右ききのソーシ 左ききのエレンと右ききのソーシ わかる。ある人間が左ききであったとき、未だ何も始まっていないのに敗北感を味わうことがある。あれは容姿が優れているとか、髪の毛が綺麗とか足が速いとか…

弱者

貧しい者の心はきれいであるという嘘っぱち。金持ちは心が汚いという嘘っぱち。貧しい者たちの最後尾に回る者こそが真に利他的であるという嘘っぱち。 弱者とは貧しい者のことなのだろうか。貧さで弱者かどうか決めるのは無理があるのではないか。ある苦しみ…

脳さん

守口市駅で京阪は準急に連絡する。準急は直ぐに来ることもあれば、数分後に来ることもある。数分のあいだに、各駅停車は進む。準急を待たずに京橋で乗り換える。各駅停車は中之島行きが多いのだ。 先ほど守口市駅で連絡した準急淀屋橋行きを待つ。一分も経た…

INFP

よなよな占いなんぞに手を付けだした。社会に出てからというもの、自分の異常さを感じずにはいられず、まあ毎日しんどかったり楽しかったりするけど、自分は異常なんだなあと思うことばかりで、それが良いか悪いかは別にしてぼくは異常であるという事実が目…

可能態

ぼくは今、ぼくの持っていた未来のなかのどの未来にいるのだろうか。ぼくはどの可能性を殺して、今に至るのだろうか。生まれ持ったときに持っていたであろう可能性をどれだけ殺してきたのか。先天性の話をしているのか、可能態とは先天性の話だ。でも、ぼく…

形と静止

形と静止 風が灰を攫うまでわたしはここにいる 風が灰を攫うまで煙草を咥えよう ここにいる 凪が吹く 煙をさらう 口から 遠のかせる 煙 それについて語ろうとする 口は なにかを話はじめる 日常に潜む崩壊の足音を カートコバーンの指は弾く カートコバーン…

パールハーバー

‪未だ発酵していないか、噛み疲れたかしてそれは未だ‬ まるで昨日のことのように鮮度があるから新鮮味に欠けるのだ。 ‪未だ出会わなくとも良い 未だ可能性がある まだ速い あるいは遅すぎる合流 再会が早すぎた あるいは早く別れすぎたか いずれにせよ それ…

ベケットと作品

ベケットは自分の作品に忠実な作家だったと聞く。彼の作品が無許可で上演されるようなことがあれば裁判も辞さなかったようだ。著作権だとかオリジナリティの権限とか、そういった類でベケットの作品に対する忠実さを表現するのは無理がある。ベケットには責…

種をまく人

種は実らないかもしれない 実らないこともあるのだ 実って欲しいとも望まない 勝手に実ればいいし、勝手にやめればいい 別に実っていう名前をつけたところで 生が実るとは限らない 肚のなかで死ぬこともあるだろう 車に轢かれて死ぬこともあるだろう そもそ…

それよりももっと甘美なるものを

『おお友よ、このような音ではない!我々はもっと心地よい、もっと歓喜に満ち溢れる歌を歌おうではないか』 歓喜の歌は否定から始まる。唐突な宣言とともにメロディがはちきれ、全能たる世界が顔を覗かせる。この世界は満ちている。あらゆる力が漲ってくる。…

So なんちゅうは

あいうえお作文

あ あんただけには い 言っておきたいことがある う うちらってな え えらい お おそくに生まれたもんやなあ 生まれたのは正午が回ってから。そのせいか、寝起きがとても悪く、朝に起きだししまうと別世界に飛び出したかのような心地になる。新鮮で不機嫌な…

震えるのだろう 地面は震えるのだろう 人間は震えるのだろう 蛙は震えるのだろう 落ち葉が震えないということなどないのだろう 風がなくだろう 水面は涙の一条で 肌を2つに割く その間に流れる涙は境界線 ゆらぐ境界線 その虹のような不確かなものをきみは…

パ行の誕生

ラジオから不意に流れたメロディが 身体を揺らした。知っている。あの頃のように揺れている。メロディとともに身体が揺れている、かつてのように。音とタンゴを踊る、タッタカタタタ。80パーセントの水分から成る、この身体が音楽と化す。流れる泪は故郷を灯…

エルメスのジャンボチョーカーをここまで野卑にする俺の名前はポポポポポポポランスキー。最近、セルフタイマーで写真を撮る技法を見つけたが、見てほしい。なんてことだ!太陽の下で写真がとりたい!太陽がだいすきだ!ゴールデンウィーク!バルカン半島ま…

生きてるのを彼女のせいにしてる 野垂れ死なぬこと、をいいことに 彼女のせいにしてる 死なないことを彼女のせいにしてる 死ねないと言う 死なないと言う だれかのせいにして生きる 卑怯な生 死はもっぱら原っぱにある穴 この生は どうして生きてきたの 生活…

圧倒的な事実

死んだ また一人死んだ ビルから死んだ 電車で 死んだ この街で 死んだ 死んだ 群れの一人が死んだ 死んだ 死んだ 死んだ 死んだ また一人死んだ 死んだ 死んだ 群れだ 群れが◯した 走りすぎだ 死んだ 死んだ 奴は死んだんだ 奴の顔は知らない 死んだんだ 死…

野を超えるか それは 塊か それは

野を超えるか それは 塊か それは 野を超えるか それは 塊か それは 野を超えるか それは 塊か それは 野を超えるか それは 塊か それは 野を超えるか それは 塊か それは 野を超えるか それは 塊か それは やがて 野を超えるか それは 塊か それは いつの日…

憧れ

憧れ お金があってよかった! 詩集を一冊買う金があって、 ほんとうによかった! 金が払えてよかった! 金という発明があってよかった! お金万歳! 法律以前の犯罪を隠蔽できる マネー万歳! よかった、財布に野口英世が三昧 金がなかったら ああ、ああ、金…

膣る

膣る ぼくらは膣のうえに生きる 膣のうえ、あたたかい子宮へ至るまで 膣のうえで。 膣のうえで殺し合い、慰め合い 子宮へ至るまでの道のり 生まれてこなければよかった そうか、そうなるか、わたしもそう思う 子宮から生み落とされた我々か 歌おう膣のうた、…

蒼い世界

蒼い世界 夜を凌いだ 河川敷 毛糸の靴下 はぐっしょりぬれた 足の汗 月がきえかける 半顔を浮かべて 薄らぐ笑う霊と化した月 生きれた 眠りから覚めた 世界は蒼かった 蒼い世界 蒼い世界 蒼い世界 死んだ木 死んだ草 生きる木 生きる草 のうえに 霜の華 美し…

売春帝国

今日も元気に売春だ 楽しい楽しい売春だ 楽しいから忘れちまうんだ エリートもプアも売春者 売春者のカースト制度 -売春者のくせに 一丁前に- 嘘つきだらけ まだらめ模様のホアだらけ この世界は大売春帝国 売ったら買うんだ 売ったら買うんだ ばかみたいに…

60秒の慰め

60秒の慰め たとえば目覚まし時計が ちょっと気を使って 予定より少し早くだったり 少し遅くだったりアラームを鳴らしてくれれば 世界は衣摺れを起こし 少しずつ崩壊するだろう 時計にチーズを流し込んだダリの願いは時計を狂わせることだった 寸分違いなく…

闘志

意志はいらない闘志 おれは闘志 闘志そのもの 闘いたい 闘わせてくれ俺の病んだ精神 、の上で小休止してる場合じゃないんだ おれは闘志 闘志そのもの 闘志 五厘刈りの野球部が放ったピッチャーフライに宿る日差し ファイヤー急にメラつく メラメラだぜ そう…

爪さん

ストゥレスか不規則が祟って頭が禿げた 根こそぎ爪が髪をもってった ストゥレスだ 不規則だ 頭が禿げた 爪だ 武器だ 動物にとっての 動物にとって闘うためにある、、 凶器だ 狂気だ 狂気が凶器を狂わせたに違いあるまい 爪で考えることをわすれた 垢ばっかり…