払いたい病

久しぶりにかつての友達と飲みに行くこととなった。奇跡的に予定が合った。飲み会で五千円減るとする、五千円でなにができるかを考えてしまう。 まずキキちゃんとランチできるだろうし、何か買ってあげられるだろう。この飲みにそれだけの価値があるのだろう…

NZ 第1章 ブレンナム

ブレンナムでヒーコとビールを飲んでいた。ヒーコは二十歳かそこらなのに老けて見えた。夜の街はただただ冷え、ひたすらに寒かった。なのに外でビールを飲んでいた。夜の広場で仕事の愚痴を言い合った。ヒーコは一週間後にクビにされるかもしれないと笑って…

ほしぼし 煌り

ほしぼし ひかり ぼちぼち 終わり 月なき夜 鳴く 星のまたたき チカチカ ドン チカチカ ドン チカチカ ドン あれはなんの星か あかく 煌る あの星は あれは星か 星ではないのか 月なき夜 またたく 星鳴く チカチカ ドン チカチカ ドン チカチカ ドン 焚き火…

元旦の詩

クソ癖になるこの味 おれ 食らう イノシシの脚 リブに噛みつく 歯茎の赤さ 童貞のように 野蛮でピュア クソ癖になるこの味 涎降らし 雨舞わす風と 踊るピュシス 吹き出す 千の帳 揺りかごから墓場まで 地鳴り クライシス 空走る 雷 掌の皺 刻み クソ垂らし …

師走の詩

ある世界の情景 今夜、毛皮を纏えぬ者が 毛皮を纏い 歌えぬ声で 聖歌を歌う 最も愚かな 者が 愚かな唄を 夕べ、今朝もがれた腕が 独り泣き始める 身体の垢を詰めながら 蕾をひらく そんな夕べ 侍る 苔を擦り落とす ヤカラの唄が 海へ ながれる 黄昏 プールの…

われはかみなり

我は神なり われは雷。あまりにも恣意的な規則により、2018年を迎えさせられる羽目となった。神社へ行けば御神籤をひく。賽銭やらを入れることはないが、お邪魔しますとは言う。森へ行っても、人の家へ行っても猫の住処へ行ってもお邪魔しますとぼくは言う。…

夢十夜 第一夜

あるグループがいた(中学生のときのグループである)当たり前のように車を乗り回し、グループのボスがグループのメンバーを誤って轢いてしまった。そこからこの物語は始まる。 彼は死んだ。ぼくがそれを知ったのは修学旅行のときだった。彼が死んで数日経ち、…

師走に本を売る

年末年始は豪勢に過ごしたかったのだが、なんせ金がない。月末まで八千円しか持ち合わせがない。ああ、ジーザスクライスト俺の経済クライスト にはならないようにプランを練っている。 朝飯108円 昼飯216円 夜飯324円 タバコ代 250円1日に半箱 予算8000円。…

カートコバーン

ぶりったニコちゃんを平気な顔で着てる奴が嫌いである。なぜだろう。知らないバンドのTシャツを着てても別に構わないし、メタリカのTシャツをメタリカというブランドと勘違いしてる人がいるのも楽しげでいい。 でも、ぶりったニコちゃん着てる人だけは個人的…

嘲笑の構造

ちゃお!二連休入りました。初めて就職しました。ぼくもついに社会人と呼ばれる類なんでしょうか。というか日本に住んでる以上、何らかの社会の成員であるわけだから、みんな社会人だと思いますが、就職してない奴は社会人じゃないと認めてくれない社会人も…

誤配専門業者

バーナー作ってる奴と意識高い系ブロガー同士いちゃいちゃしてるネットやら生活の見えないカリスマブロガーとその残滓たちとかどうでもいいです。 わたしは交換日記がしたいし、知らない人と文通がしたいし、途中で誤配されたい。欲を言えば、誰かの書いたも…

カブトガニ博物館

カブトガニ博物館は世界に一つだけしかない。それが日本にあることを、友よ、しっかりと誇りに思ってほしい。場所は広島県の端笠岡市である。 友よ、笠岡はカブトガニの生息地である。恐竜のいる時代から、ほとんど姿を変えない、生きた化石カブトガニが日本…

視線の権利

デリダの著作に『視線の権利』なるものがある。読んでる途中で狂った。あんな怖いものをよく書いたなと思った。怖さのなかに法悦のようなものを感じつつ、古い記憶ながら二度と読みたくないと感じたのを思いだす。 視線がわたしを捉えるとき、知り得もしない…

内定

内定 確定 勤務地各停 祝いに食いたいカルビ定食 祝い?呪い? 本音で言いたい わからない まあいいや のろい チル には飽きた。 むかしなら パラパラ コロコロ 読んで 時間をイルにキル。いまは ゴロゴロ 減ってく残高 をタッタカ 待ったなし で完食 で就職…

可能態

作者の意図とは裏腹にそう読むことも可能であることを可能態と呼んでいる。たとえば、ジブリの都市伝説なんかも作品の可能態だと考えている。 作品は作者のものではないし、そうでもある。作品は公である。公を占領することはできないが、作者は王である。作…

仮の答えを提出しつづける

ある本の影響で読書の方法をかえた。 前のスタイルは憑依型で、他人を自分に憑依させていた。言語化不可能の域にまで他人を自らに憑依させ、言語を窒息させるスタイル。感想を聞かれると、痴呆症者の振る舞いのように答えることしかできない。やばめのスタイ…

3日間ほど同じものをつくっていた。飽き性が祟ってはやく終わらせる、目処をつけるという作業をしないと気がすまない。そこに居続けられないという気持ちがあって、たとえば鳥貴族へ行くと、まずぼくは腹を満たしたいので焼き鳥丼を頼んでしまう。そういうタ…

気づけば何とも言えない物語を作っていた。批判されればされるほどその作品と化していくという謎の構造を孕んだ物語となった。バグみたいな物語。謎の本質は解けなさにある。 謎は穴である。埋めようとすればするほど、穴のまわりを廻るはめになる。こんなア…

インスタ

インスタをしている。基本的にはキキちゃんと2人でやっている。ほとんど自分の格好を記録するためにやっている。当初の目的はそれプラス、一つのアカウントを多数で運営するのが目的だった。というか、それが主だった。 一人は一人であり一つの目から成る。…

むかしのハロウィンは酷かった

「火あぶりにされたサンタクロース」 という本がある。レヴィ=ストロース、中沢新一が著者である。四年前に読んだのであんまり覚えていないけど、ハロウィンとクリスマスについて考察した本なのだが、その本によれば昔のハロウィンはとんでもないものだった。…

キキちゃんへ

冬のはじまりを知りました ほんのり秋に染まった葉が おちるのをみてやってくるのかと思っていればやっぱりきましたね冬ですか。冬です。一夜ずつ、一夜ずついずれピークを迎えますまた、わたしたちは知らない間に超えてしまうのでしょう冬を超えてしまうと…

ある写真への応答

ここに一枚の写真がある。わたしは撮影の現場に立ち会った。撮影者、わたしを含めて四人がその場にいた。 コスモスの群生、飛び火、ブルーライト、夜、駐車場。 夜に放たれるブルーライトは心を騒めかせる。自殺や犯罪の抑止を謳われることもあるが、あれは…

目下労働

働かなくてはいけない。働いて宝くじを買ってと。宝くじが当たったら辞める。で、何をするか。何もしない。何もせずに生きたいのだが、家賃やら保険やら。生活に追われる。なぜ生活に追われなければいけないのか。困る。払う必要はない。払わない生き方もあ…

バッドボーイ純子

趣味がローラーブレードだったなおきは先生の葬式にもローラーブレードを履いてきた。かと思えば、けんちゃんは竹馬で、早苗は一輪車。金持ちだったポポランスキーはやっぱりロールスロイス(笑) キャロット先生もたいへんなクラスメイトを持ったものだ。キャ…

生きるらしい

生きるだけで金がかかると祖母に言ったとき、『その通りや!』と祖母は言った。祖母が二回出て来た。どうにか一行にまとめれないだろうか。生きるだけで金がかかると言ったとき、『その通りや!』と祖母が言った。よし。そんな祖母がアルツハイマーにかかっ…

免許合宿へ行く普通じゃない人へ

免許合宿、辛いですね。ここまで自分は何もできないのかと思う日々が続きます。みんなが普通に取れるはずの免許でさえ自分は取れないのだと考えてしまうと、自分だけポツンとはみ出ているような気がして心が暗くなります。『普通は取れる免許』と言われる普…

スピード

車の法定速度は60kmである。馬もだいたいそれくらいのスピードで走るらしい。高速なんて100kmである。機関車ができた当時、そのスピードはよく知らないが乗客は目を回したらしい。馬に乗るときはお偉いさんも慣れるまで、さぞかし怖かったろう。一般庶民なん…

無能な神様と欲深い人間

コオロギがベランダで鳴いている。こいつは律儀に玄関から入ってきた。あー玄関で鳴いているなあなんて思っていたらいつの間にか部屋に上がってたみたいで、夜中の3時ごろにやかましく鳴き始めたのでベランダに放した。それから数日経つが、まだベランダにい…

足首川

気がついたら10キロ漕いでいた。昼下がりに実技が終わったので宛てもなく自転車に乗っていた。距離も距離だったので国道を逸れた。白く濁った中筋川にかかるタツノコ橋を渡るとエノという村につきあたった。しばらく進むと底の石どもがありありと見える川が…

それは仕方ない

車に乗れる気がしない。車に乗るのは好きである。乗れば乗るほど好きになるだろう。そんな気がする。ただ、交通マナーとやらが分からない。後方よし、ウィンカー、左よし、右よし。とか安全確認が苦手である。それにもまして教えてもらうのが苦手である。よ…