Entries from 2018-07-06 to 1 day

蒼い世界

蒼い世界 夜を凌いだ 河川敷 毛糸の靴下 はぐっしょりぬれた 足の汗 月がきえかける 半顔を浮かべて 薄らぐ笑う霊と化した月 生きれた 眠りから覚めた 世界は蒼かった 蒼い世界 蒼い世界 蒼い世界 死んだ木 死んだ草 生きる木 生きる草 のうえに 霜の華 美し…

売春帝国

今日も元気に売春だ 楽しい楽しい売春だ 楽しいから忘れちまうんだ エリートもプアも売春者 売春者のカースト制度 -売春者のくせに 一丁前に- 嘘つきだらけ まだらめ模様のホアだらけ この世界は大売春帝国 売ったら買うんだ 売ったら買うんだ ばかみたいに…

60秒の慰め

60秒の慰め たとえば目覚まし時計が ちょっと気を使って 予定より少し早くだったり 少し遅くだったりアラームを鳴らしてくれれば 世界は衣摺れを起こし 少しずつ崩壊するだろう 時計にチーズを流し込んだダリの願いは時計を狂わせることだった 寸分違いなく…

闘志

意志はいらない闘志 おれは闘志 闘志そのもの 闘いたい 闘わせてくれ俺の病んだ精神 、の上で小休止してる場合じゃないんだ おれは闘志 闘志そのもの 闘志 五厘刈りの野球部が放ったピッチャーフライに宿る日差し ファイヤー急にメラつく メラメラだぜ そう…

爪さん

ストゥレスか不規則が祟って頭が禿げた 根こそぎ爪が髪をもってった ストゥレスだ 不規則だ 頭が禿げた 爪だ 武器だ 動物にとっての 動物にとって闘うためにある、、 凶器だ 狂気だ 狂気が凶器を狂わせたに違いあるまい 爪で考えることをわすれた 垢ばっかり…

この肌色は 未だ擬態を知らない

未だという未来が曖昧模糊ともこもことあの雲のようにと揶揄されようが 未だの安心が空の証左 ほら 未だだ その時は未だだ 未だ知らない 未だだれも知らない おれが見えないのではないか という疑を伏するきみの手 まだ見えぬ顔について まだ続くであろう、…

あの幸せな人間から黄色の花束を奪い 火に焚べたのはぼくです ぼくことイムチョンサです 殺してください ぼくです ぼくの名前を剥ぎ取ってください パードレ マーマレードとパードレの違いはなんでしょうか 目下 真っ赤に照るあのアカい目は月でしょうか 藻…

社会とタンゴ

おれがタップすると怒り出す 社会の歪なリズムにおれはおれなりに合わせて踊る 社会がナイフをさしてくる おれはスパッスパッとかわして金的 おれの脚は空を舞うまるで 土竜の拳が空を泳ぐように そんな奴とタンゴしてるんだ 怒りん坊な真面目で誠意のない奴…

アレ

いじわるな 梅雨が降って クーラーに涼む 夜を 渡って冷えた 冷えた朝がくるまでの あいだ わたしは わたしは 夢へ去る もしまた ひと時 だれかと恋をしても あなたを想い だれかを想い 白昼夢の犯行が功を奏して 網タイツをかぶって強盗に成功する でも そ…

こっちを見るな

ある者は揺れとともに自動販売機を壊した ある者は揺れとともに見ず知らずの女を抱いた ある者はタクシーに乗り込み ある者は悲哀に満ちた目で指示を待つ ある者は泣いた ある者は怒ったと、 ある者の皮膚はひび割れ ある者は瓦礫の下敷き ある者は、、、 余…

暗い塵

塵ひかる 星の如く もしくはフケのように散る いろいろ色々 華々しく汚いおまえのフケが夜を超えるや 甲斐甲斐しい独居老人の読経 爽やかたる朝の清廉を壊して回る 呑み屋がえりのゲロ 清々しい鳩の鳴き声と 愛おしい雀の集会 もしくは 逢瀬 コンクリート 身…

ゆらぎ

誰も聴こえないのをいいことに 雨脚がのっけから音を奪うんだ -音を叩きつける!- 雨は鼓笛隊 幽霊も歌いだす でもだれも気づきやしない 気づかないことをいいことに 奴らも歌ってる 雨は解放する 生も死も劇物 雨のなかで天使と出会う 雨のなかで祝福される…

ベッドタウンの不良たち

やさぐれた人 生活保護受給者 無精髭とフケにまみれた ベッドタウンの不良たち 金髪のモヒカン ぴっちりしたTシャツとデニム はみ出たグッチに彩られた ベッドタウンの不良たち ベッドタウンの不良たち 咆哮しずまる床へ沈む 旧車會のエンジン音が 眠る住宅 …