もはや

おれはびっくりする。なぜか。おまえらよ、酢漬けの心臓どもよ。おれはもはや接着剤を持たない。文と文の裂け目に横たわる鈍感なおまんこで吸引力の唯一変わらないことをいいことに幅を効かせるダイソンみたいなもんだ。人の頭に生えているペニスを根こそぎ折っていきたい欲望は途絶え、代わりにやって来たものはエッキスである。おれのエッキスは、いやおれとエッキスは相変わらず距離感がおかしい。なあ、酢漬けの心臓どもよ。人間は変わるんだ、アホみたいに。だからおれは壁になって、そう、まさにグレートチャイナウォールをペニスで叩き割りたいフリをしている獅子座のジーザス野郎なのかもしれない。なあ、友よ、おまえらと酢漬けの心臓の違いってなんなんだろうな。考えれば考えるほど、ドドみたいにぶくぶく肥えるあいつを見てくれ。腹を割って1つ残らず種子を塵に返してやろうな、焚べてやろうじゃないか、なあ酢漬けの心臓どもよ。あそこであくがる奴らはみんな天国へ行ってほしい。せめて、おれは膣から食らわされた片道切符を燃やしてやろうと思ってる。

おれに敵はいない。それについて応えるのは至極難しいことなのだ。なぜ難しいか、そんなことは知らない。いいやそんなに難しいことではないだろう。おれたちは少なからず人間馬鹿馬鹿しい、少なからず哺乳類どもの酢漬けの心臓どもは、少なからず膣で育ったのだ。ああおれは卵から生まれてたらきっとスウパアなアウトサイダーになれたはずだ。哺乳類がみな卵出身だったなら、おれたち哺乳類が卵出身だったなら、一人部屋を持ってたなら。

おれは胎児の夢を思い出している。凡ゆる記憶が一斉に集まり始めた。怒りのメスが天から振り下ろされるまでの間、我々は生まれていなかった。

おれのタンパク質はアミノ酸は死んだら終わりなのだ!でも別にそれでいいのだ!その代わりにおれは反復するようにできていて、生態系から外された代わりにこの反復のなかで、おれは眠り続けることになるだろう!だからいいのだ!おおおお!起こしてくれ!もはや朝も昼も夜もない、あるのは、あること!アントナンアルトー

おまえがおれを押し上げたのは気圧に押されたからで別に問題はない。おれが問題にしたいのは自負だ