社会とタンゴ

おれがタップすると怒り出す

社会の歪なリズムにおれはおれなりに合わせて踊る

社会がナイフをさしてくる

おれはスパッスパッとかわして金的

おれの脚は空を舞うまるで 土竜の拳が空を泳ぐように

そんな奴とタンゴしてるんだ

怒りん坊な真面目で誠意のない奴とタンゴしてるんだ

殴っても殴っても 空を舞いたい鳥のように見えるんだ

だから だから だからじゃないけど

おれはダンサーなんだよ

ああ社会がスーパーボールの玉だったなら おれは地面に叩きつけて やるのに

ああ、おれが死んでたら この社会を呪い殺してやるのにな

生きてるからな だから躍ってるんだ

だって そう未だ生きてるから

まだ死んでないから 仕方ないのだ