膣る

膣る

ぼくらは膣のうえに生きる

膣のうえ、あたたかい子宮へ至るまで

膣のうえで。

膣のうえで殺し合い、慰め合い

子宮へ至るまでの道のり

生まれてこなければよかった

そうか、そうなるか、わたしもそう思う

子宮から生み落とされた我々か

歌おう膣のうた、子宮でなく、膣について

膣のうえで殺し合おう

憧れの子宮を忘れて

膣について、

荒涼とした膣について

霜咲く膣について

膣歩き、虫殺し、草食み、パンツ喰らい、膣かぶり

それくらい

膣としての我々と

膣に立つ我々の

嗚呼、膣なる啼き声

膣を打ち、膣を噛み、膣ろう

歌おう 膣のうた

膣bornぼくらが膣るなら〜

膣りたまえ

笑える胎がえりみたいな儀式

子宮が言う

おかえりチンポ

ぼくらは膣のうえに生きる

チンポ濡らし 枕濡らし

顔射するのは人間だけらしい

おまわりのチンポへし折り

膣へ沈める まるで茎のように

さあ殺し合おう

子宮から戴いた片道切符

さあ、膣のうえで