憧れ
お金があってよかった!
詩集を一冊買う金があって、
ほんとうによかった!
金が払えてよかった!
金という発明があってよかった!
お金万歳!
法律以前の犯罪を隠蔽できる
マネー万歳!
よかった、財布に野口英世が三昧
金がなかったら
ああ、ああ、金がなかったら
ああぼくはなにを払うはめになっていたのか!
こんなキチガイ詩への対価なんて
あるわけないのだから
ああ金があってよかった!
支払い最高!しないぜ親孝行!
どぶどぶ払い続けて刻みつけるのだ
この腐った身体に、油をぶちまけて
言葉を踊らせるのさ、
うわズベリさせるのさ、
明朝体の尻穴に麻薬をぶち込んでやって
氵と烈が殴り合いをはじめる
亠がぶっ飛んで口から 人がぶっ飛び
あえなく、草冠で首を吊る
これが四次元 ああグリューオン
ライトオンスのグローブから中綿が飛び散る ス
パームが飛び散り そらに無数のスパーク
爆発は秩序へかえるが あまりにも不純なものを抱えすぎた この一片は
永遠に爆発し続け、いま、きみの掌を焦がす