圧倒的な事実

死んだ また一人死んだ ビルから死んだ 電車で 死んだ この街で 死んだ 死んだ 群れの一人が死んだ 死んだ 死んだ

死んだ 死んだ また一人死んだ 死んだ 死んだ 群れだ 群れが◯した 走りすぎだ 死んだ 死んだ 奴は死んだんだ 奴の顔は知らない 死んだんだ 死んだ 死んだ おまえは顔を赤らめ怒り始める 死んだ 死んだ 一人が死んだ この街のものが、死んだ 同じ道を歩いただろうものが死んだ 死んで遅延だ どれも事実だ おれもおまえも電車に乗った それも事実だ

死んだ 一人が死んだ そいつの世界が消えた 消えた 消えた 世界が 消えた 正直で素直な 世界が死んだ 死んだ 死んだんだ 怒った怒ったおっさんが怒鳴った 『死体なんてとっとっとと片付けろ!おれの時間をどうしてくれる!遅刻だ!』

それは事実だ 圧倒的な事実だ 血塗れの電車に乗るお前の顔は真っ赤に燃えている