ぼくは詩人ではなかった笑

詩人ではないことに気がついて肩の力が抜けた。前々からおかしいなあと思ってたんやけど、おれの詩は詩じゃない。では何かと言うとツェランとかベケットとかドゥルーズとかの言葉を頭に浮かべながら自分の経験情報を整理してたので、いわばただのノートである。なぜこれを詩の形式にしたのかと言えば、何かを作りたかったからである。ぼくのノートにはタイトルがない。そもそも伝えたいことも作りたいものもない。ただ何かを作りたいだけだった。今から思えば、色々と納得できる。伝えたいこともないわりにやたらと何かを作りたがるし、作りたいものがないわりに作ろうとする。ぼくはこの何かにずっと翻弄されていた。で、今日分かったのである。ぼくは作りたいだけである。社会とか革命とか新しいとか古いとか、気にしてるふりはしてたけど、実は全く興味がない。で、おれの書いたものの中で一番しっくりくるものがあるので参照しますね。

ああああ負けました

負けました

前面降伏でございます

感化院でも会社にでも放り込んでください

ああ負けました、負けました

国なんてあったのですね

知りませんでした

お国のためにでなく

自分のために闘っていました

申し訳ない!

ああああああああああああ負けました!

負けました!

そもそもこれが闘いだったなんて

知らぬが仏は褒め言葉だと

恐縮でございます!

ああああああああああああああああああああああああああああああああああ

負けました!

負けました!

負けました!

不戦勝でございます!

 

 これと、

エギリスのEU離脱ですか

北朝鮮テポドンですか

日本の首相ですか

初耳です!

テレビジョンは家にないのです

新聞ですか

ネットですか

ニュースですか

ポルノしか見ていません

恐縮です!

政治問題ですか

立派に政治活動しております

炊事、犬の観察、読書、おしゃべり、通行人との駆け引き

私にとって政治とは

判断でございます!

つまり、自分とは関係のないことを

ばっさり切断し、

有限なる繋がりを

盆栽していくことでございます!

 

 

三、四年前やから、ばりばりドゥルーズ入ってるけど多分これが正直に書いてる文なんやと思う。でも。そもそも戦ってもいないし、戦う気は実はなかったから嘘をついている。嘘をついて文章を高揚させている。自分を高揚させて夢中にしようとしているんだね、これは。

で、その時のぼく的には読んだ本と戦うのがおれの本能だと思ってたわけなんですけど、ところがどっこい興味なかったんですね〜笑

ずっと作りたかった。ぼくは何かという得体のしれない脅迫概念に唆されていたのであーる。笑 笑とかつけないのに笑とかつけちゃう、この感じがまじでいい感じ笑 また笑つけちゃうよね笑 ほら笑 笑笑にでも面接行こうかな笑

何かを作りたいわけじゃないってことに気づきました。持続するのはそもそも昔からできない。でもぼくは作りたいんですね。だからこれからはHOWでいけそう。どう作るか、何でつくるか。でね、まあぼくは今日めちゃくちゃ悩んでたんすよ。最近ずっとなんですけど、何も作れないし、文も書けないし、仕事しようがしまいがいつも何かに追われて死にたくなるけど、それと同じくらい生きたくもない。死に至らない病って呼んでたんですけど、それって何かを求めすぎてたんですね。そもそも何かなんて興味ないのに!

今は絵も描けるし、てか、昔粘土で鼻ばっかり作ってたんですけどまた粘土しようかなと思ってます。単純に手を動かすっていいっすからね。粘土は乾いたら残るし、残ったら誰かに見せれるし、ええことばっか。純粋に作りたい、それだけのことに気づくのに時間かかった。いや、かかってないな、結構早い方かもしれへん。天才かもしらへん。ただそれに気づかせてくれたのは原稿とインクの出が良いペンでござる。親指だけじゃ分からんことも教えてくださるでペンは。いいペン使いなはれ。

思ったんやけど、おれほどおれの出来事だけでおれを解説できる人間いてない。これってすごいことちゃうけ?寝る前にシャーマンキング見よう