そんなもんか

ラップが流行っている。ポップスもロックもある。そもそも音楽がある。その最中にあって、詩とはなんなのだろうか。詩も歌である。それは分かった。そんな戯れを聞いてあーそうですか、と納得できるものじゃない。詩はまず紙に書かれる。詩は書かれたものであり、音楽のようにリズムを規定しない。おまえのIphoneに朗読が入っているか?詩は歌である。当たり前の話をするな。詩は歌である。聴くことができるだけで、まずは見るものだ。視覚芸術だ。どいつもこつも同じようなことを言う。写真が歌ではないのと同じである。視覚言語によって踊らせる。絵画がある、写真がある、物体がある。言語はだいたい明朝体、フォント自体に個性などいらないデザインではない視覚言語だ。有用的で有効的で、ルビを振る、全ては読めるようにするために。

つまらない、ファッキンつまらない、おまえの顔を見せろ。つまらない、おまえの顔がつまらないのではなくて、顔を見せないおまえがつまらない。何を仕事にしようが、何を使おうが、顔のないおまえには名前があるだけ。それをおれが知っているだけ。おはようと言ってすれ違うような、同郷の人。明朝体をいじろうがお前には用がない。ファッキュー。

つまらないものを積み重ねて出来たお前の肢体。お前の顔は年ごとに埋もれ、いつのまにか、お前は死体、お前も死体、みんな死体、呟け死にたいと顔を巡る冒険を始める還暦過ぎ、見つけるのは愛国心か信仰の日々。

レインボーの旗をふろうが、白旗だろうが赤旗だろうが、その手はお前の手から離れた高尚なる宴、通えよ木槿の里に。歌いたきゃ歌手か合唱団に入れ