微花買う

本屋へ行ってNew微花を買う。イシヤクは由吉とともにあったらしい。たしかに由吉とイシヤクは関心ごとが似ている。微花を読むと、イシヤクだとわかる。イシヤクと話していたことを思い出す。感じること、考えることを文にするのはとても難しい。イシヤクは由吉の、揺れや淡いに習って書き進められたのだろう。見開きにぐっとイシヤク連弾、不連続な残影が凝縮している。ハナミズキを軸(点)にして、曖昧でたしかな記憶を辿る、糸を手繰るように慎重に、現れた断片にロープを巻きつけある瞬間を強引にのっとる。釣りではない、完全なる待ちではないという意味において。迎えにいく、いるかいないか、現れるか現れないか、あったのかなかったのか、その全てを引き受ける。見事でした。

見えるものすべてがなざせるわけではないが、名指して花が咲きそれを識ることができる。人間のいる場所、立ち位置ってのもちゃんと書いてあった、大義

時計じかけのオレンジで主人公のアレックスがベートーベンを聴きながら、『オールグラビティーオールナンセンス』-重力なんてナンセンスだ-って呟きながら回想するシーンがあるんやけど、そこには色んな物語の断片がブワアアアっと溢れ出てくる。実際にはありようもないシーンとか、あったとかなかったとか記憶には関係がないのでイメージの断片が溢れる。いいね、あれ。今日は疲れたからねるのであーる