野球部出身者

野球部出身者は何年経っても野球部出身だと分かってしまう。野球部出身者はダサい。野球部出身者はなぜファッションセンスが皆無なのか。これはよく議論を交わされがちなトピックだ。あたかも断言するかのように断言する者が後を絶たない。今日はそのトピックに更なる断言を追加しようと思う。野球部はダサい。

単刀直入に言うと、若いうちから筋トレばかりしているからファッション=筋肉だと勘違いしてしまう。だから身体のラインを強調したインナーばかり着る。また、これが大きなポイントである、サッカー部と比べて練習着の色やデザインが限られているので、派手な色を着ることに躊躇いがあり、または派手な色を着ても着なれていないために無理している印象を与えてしまう。

例えば、ピンク色のユニフォームを着てグラウンドを走っている球児の姿が思い浮かぶだろうか。もし仮にピンク色のユニフォームを着ていたとしても背中に「頑張れ言うな、頑張っとんねん」とか格言が入っているだろう。こんなユニフォームを毎日着させられているうちに感覚が麻痺し、筋肉=ファッションであると思い込むようになる。差異=筋肉、筋肉=強さ。強さ=ファッションという悲しき三段論法。

野球部出身者のなかにもちろん、お洒落な人間もいる。ただサッカー部に比べて絶対数が少ない。これはなぜなのか、練習着の幅が狭いからだ。頑張ってシンジョーである。