さっき見たもの 前に見たもの

剥がして 深くへ自己 おれの宇宙

無垢ではないと知りながら

混血の子と話す

言葉すべてに阻まれながら

記憶を辿る 記憶に阻まれながら

遺してどうなるのだろう

このキチガイ

おれの部屋は世界

どこへ向かおうが世界

自閉的内向性 窓から見える美しいもの

目を凝らせど何も掴めない

焼き付けよう 素晴らしかったことだけ思い出せるように

おれの四畳半 おれは空間 おれの部屋

どうにか、こうにか生きて

あぶくのなかで夢を見る

どうにもならないことばかりで

朝を迎える

負けることから始まった

妥協を引き連れ 言葉を紡いだ

おれのような人間が