闘志

意志はいらない闘志

おれは闘志

闘志そのもの

闘いたい 闘わせてくれ俺の病んだ精神

、の上で小休止してる場合じゃないんだ

おれは闘志

闘志そのもの

闘志 五厘刈りの野球部が放ったピッチャーフライに宿る日差し

ファイヤー急にメラつく

メラメラだぜ そうだぜ

キラウェアだって噴火寸前

おれはキラウェアよりも煮えたぎった泉 血の泉 脈絡なく吹く間欠泉

パオ パオ パオ パパパパパオオオオアオン

いえーい いえーい

アルフォンス仕立てのクソ煮込み

チーフだ チームリーダーのチーフだ

ダッカルビが食いたい スンドゥブは故郷の味 足がキムチの味がするんだ

キムチ味の胡麻和えだ

まだ子宮だ 問題ない あたたかい太陽の下で踊るようなもんだ タンゴだホドロフスキーとデュエットだ

バカマジメに袴を着たしオーセンティックも履いたし クソ煮込み運動だよ 世界はバーサスしてるんだ 香るんだね お香だよ 毛利小五郎だよ 爆発よりも収斂していく宇宙の瞳から発芽するパウレタの拳を磨いて磨いておじいちゃんに会いにいくのだ。姓は新原 名は生磨だ 大好きだ クラシックが好きで聖歌隊みたいに夜な夜な歌う 囲碁名人 大好きだ 死んだけど 逢いにいくのだ

いえーい いえーい

爪さん

ストゥレスか不規則が祟って頭が禿げた 根こそぎ爪が髪をもってった

ストゥレスだ 不規則だ

頭が禿げた

爪だ 武器だ 動物にとっての

動物にとって闘うためにある、、

凶器だ

狂気だ

狂気が凶器を狂わせたに違いあるまい

爪で考えることをわすれた

垢ばっかり見つめる生が

爪は闘うことを忘れない

現代人に爪はいらない

尾骶骨あつかい

ストゥレスだ

毛皮のない哺乳類に爪は飽き飽きしている

ハゲがなんだ 毛皮がなんだ

あまりに恥ずかしいことだ

こんな皮膚丸出しにして

爪なんて見に余る光栄じゃないか!

さあ爪さん 引き裂いてやりましょう !

世界を

ところで 爪さん!爪さんてπに似てません?笑

この肌色は 未だ擬態を知らない

未だという未来が曖昧模糊ともこもことあの雲のようにと揶揄されようが

未だの安心が空の証左

ほら 未だだ

その時は未だだ

未だ知らない

未だだれも知らない

おれが見えないのではないか

という疑を伏するきみの手

まだ見えぬ顔について

まだ続くであろう、この肌について

肌は未だ知らない

この町の過ごし方を未だ知らない

恥ずかしものだ

死にたいものだ

髭を生やしたいものだ

町は薔薇色の日々を歌い

おれは逸れる そらから千切れる

大地と祈り

飛び立つ ワンコ 小便の放物線を超える

世界 壁柄の洋服をおれにくれないか

一張羅でなくともいいさ

世界 おれは町のカモフラージュを装う

世界 目から逃れたい

世界 おれは目が怖い

視線の檻が交錯する 町に

ああ、もっとも冷徹なる動物たちの目は忘れて

ああ、もっとも賢き動物たちの目は忘れて

愚かな人間どもの目社会から逃れるシェルターはいらない

見ていまいなかろうが歩きたい おれは忍び脚ではなく 歩きたい町を 道を 社会を

普通でない顔をしながら普通に

時よ、瞳よ おしゃべりをやめよ

口よりも雄弁に語る目よ 閉じよ

何も見なくてもよい 目がうるさい

目の喧騒から逃れた昼下がり

安らぐように歩くきみと手を繋いで

馬鹿みたいな夢だ スウィートな夢だ

そのために博打 町柄の服をおれにくれ

あの幸せな人間から黄色の花束を奪い

火に焚べたのはぼくです

ぼくことイムチョンサです

殺してください

ぼくです ぼくの名前を剥ぎ取ってください パードレ

マーマレードとパードレの違いはなんでしょうか

目下 真っ赤に照るあのアカい目は月でしょうか

藻屑に引っかかった意味は死んだのでしょうか

月の光でボケた末裔は死ぬのでしょうか

発破をかけられてるんです ケツに火です ヒップにファイヤーで とんでもなくヤヴァい状況です

死に損ないが暴れています

救急車を一台かしてください

それに乗って埼玉にいくんです

サイタマベニサソリ隊に入るんです

親父をどつくんです

それがサイタマベニサソリ隊に入る一番のいや、いっちっばっんの方法です

弁証法ではありません 暴力です

肯定です

生への 可能な限り応答可能なスィグナルをスウィングして月に届けるつもりであります

あの あの さっきから何を読んでらっしゃるのでしょう

聖書ではあるまいし

まさか 落花生の植え方なんてやめましょう

現代人とはかけ離れすぎてます

社会とタンゴ

おれがタップすると怒り出す

社会の歪なリズムにおれはおれなりに合わせて踊る

社会がナイフをさしてくる

おれはスパッスパッとかわして金的

おれの脚は空を舞うまるで 土竜の拳が空を泳ぐように

そんな奴とタンゴしてるんだ

怒りん坊な真面目で誠意のない奴とタンゴしてるんだ

殴っても殴っても 空を舞いたい鳥のように見えるんだ

だから だから だからじゃないけど

おれはダンサーなんだよ

ああ社会がスーパーボールの玉だったなら おれは地面に叩きつけて やるのに

ああ、おれが死んでたら この社会を呪い殺してやるのにな

生きてるからな だから躍ってるんだ

だって そう未だ生きてるから

まだ死んでないから 仕方ないのだ

アレ

いじわるな 梅雨が降って クーラーに涼む 夜を 渡って冷えた 冷えた朝がくるまでの あいだ わたしは わたしは 夢へ去る もしまた ひと時 だれかと恋をしても あなたを想い だれかを想い 白昼夢の犯行が功を奏して 網タイツをかぶって強盗に成功する でも そのときにはもう 痕跡は手から零れているのだろう そうだろう 岡本太郎 なあ八月までの遠い遠い さらに遠くへだったところに左手を置いてきたのだ アレは今はどこにいるのだろう 華でも咲かしているのかもしれないナア

こっちを見るな

ある者は揺れとともに自動販売機を壊した

ある者は揺れとともに見ず知らずの女を抱いた

ある者はタクシーに乗り込み

ある者は悲哀に満ちた目で指示を待つ

ある者は泣いた ある者は怒ったと、

ある者の皮膚はひび割れ

ある者は瓦礫の下敷き

ある者は、、、

余震か本震か そんなことばっかり

どうせ みんな出勤したがるんだ

させられている?だって笑える

みんな、みーんな、臆病なものどもはみーんな、わくわくしている

日常が裂けるのを待っている

みーんな、みーんな、みーんな!

十字架が効かなくなるのを待ってる

みーんな、みーんな、みーんな!

死にたがってる!

死が目前に迫るような気がして

生が躍動しはじめるような卑屈な奴らだ

みーんな、みーんな!