Entries from 2017-09-01 to 1 month

足首川

気がついたら10キロ漕いでいた。昼下がりに実技が終わったので宛てもなく自転車に乗っていた。距離も距離だったので国道を逸れた。白く濁った中筋川にかかるタツノコ橋を渡るとエノという村につきあたった。しばらく進むと底の石どもがありありと見える川が…

それは仕方ない

車に乗れる気がしない。車に乗るのは好きである。乗れば乗るほど好きになるだろう。そんな気がする。ただ、交通マナーとやらが分からない。後方よし、ウィンカー、左よし、右よし。とか安全確認が苦手である。それにもまして教えてもらうのが苦手である。よ…

あーあ

おれと坂口恭平

このサイ、はっきりと言ったほうがいい。ぼくは躁鬱ではない。数年前にそう思うこともあったが、さいきん強くそうではないと考えている。ぼくは飽き性で過敏な、いわば、ただの子供である。情緒不安定である。持続しないハイとロウを間欠的に営み、その振れ…

無意味に対する賞賛に対する苦言

先日、ブコウスキーの探偵小説、パルプを買った。解説やらが二つ付いていて、その内の一つがあまりに不快だったので千切ってしまった。この本から意味を見出すことは無意味であるという一文がその破ったページに書かれてあった。『おれは死という名の淑女と…

アンチクライマックスに対する苦言

アンチクライマックス文学は終わりのない文学ではない。アンチクライマックスはオチのない文学なのであって、結末がないわけではない。 ある文学者によれば、その文学はナチスに対する抗議、ハイデガーに対する闘いであるらしい。要は終末論、自分が生きてい…

どんぐりとドジョウ

どんぐりとドジョウどんぐりころころ どんぶらこ‬ ‪おいけにはまって さあたいへん‬ドジョウがでてきて こんちにちは‬ ‪ぼっちゃん、いっしょにあそびましょ‬ ‪どんぐりころころ よろこんで‬ ‪しばらくいっしょにあそんだが‬ ‪やっぱりおやまがこいしいと‬ ‪…

颱風とどんぐり

‪颱風とどんぐり‬ ‪本がまともに開けなくなってしばらく経つ。書くことも特になくなってしばらく経つ。まるまると退屈は肥えていく。隙間に挟まる退屈に負けてタバコを吸う癖がある。いたずらに増えていく吸い殻の数が、敗北の記録である。‬ ‪灰皿を綺麗にし…

何をしようとしていたか、もしくは、何もしようとしていなかったのか。吸っている煙草の煙が、こちらへやってきて、とぐろを巻く。火を消そうにもしつこく煙をあげておれにまとわりつく。ベランダから風が吹いているのか、と考えてみるも、風の気配すらなく…

ふと思うことがあり、自分のしたためた書き物を読んでみた。とんでもなかった。これでなにかを作ったような顔をしていたのかと思うとちょっと悲しくなった。こういうことは度々ある。たとえば、誰かの詩集やらを読んで、この程度のレベルかと思う。まだ自分…