Entries from 2017-05-01 to 1 month

母子草

名の由来は諸説あるらしい。とりわけ有名らしいのが、茎や葉を白い綿で包んでいる様子から母が子を包んでいる様子だと偲んで母子草と命名された、というのがある。ほんと諸説ある。中には起源を遡れば、ホウコ草だったとか、這子草だったとか色々とあるらし…

日記1

キキちゃんは体調がすぐれない。心に鉛の入ったような気持ちがするらしい。 ぼくとキキちゃんは何かしらよくない雲行きを察知していたにもかかわらず、会話を続けていた。会話、それはついぞ会話ではなかった。さかなの小骨が詰まったような不快感がぼくらを…

詩、有限性への憎しみ、輪郭を伴って

どうしようもない、やるせのないもの、それだけが詩を生むのではないか。受けとめきれぬものを有限な身体で受けとめ、失語し、それでも生みだされる言葉が詩なのではないか。やるせのなさを憎しみ、憎しみきれぬ憎しみを我に抱き、寄る辺を跳ねのけ、語ろう…