オンカカピソワカ！
泣いて謝りたい媚を奥歯で潰す。その粒が虫歯へ堕ちる、即ち怒り。魔がさす アマガサス アマデウス アマテラス どうしようもない ろくでもない 今生だけでは尽きぬ怒りが おれの脳を圧死 つまり月を真っ赤に染め上げるこの声が 吠える 魔がさす アマガサス アマデウス アマテラス 今生だけでill いま すぐ平伏したい こころをすり鉢で擦って インクに仕立てろ いま そこの壁に 撃てカラーボール アマデウス マラーの悪魔が 背後の陰から 白い目のみ尖らせ おまえを襲おうとしている！ 逃げろ アマデウス モーツァルト！ トリスタンツァラと手を取って ルーマニアの片眼鏡のチビ ああ愛してるよ ブルトンよりも ムシュー 貧困な この貧困な雨にやられて か細くなくドゥルーズの肺 ヤニで真っ黒になった 愛すべき肺 愛してるよ！ムシュー！ ダダダダダダダタっと流れた河が ダダダダダダダタ！街を浸すのを ダダダダダダダタダっと 浮腫んだ あの子の顔を 救いたまえ！アマテラス 何を照らす あのクソババアか！クソババアめ！詩は役に立たない 武器でもない ペンは物理的にナイフ 紙はおまえを窒息させる！そして、今夜！神は！月のうえでチル オンカカピソワカ 水無月の日に堕ちてくる 雨すべてが神だ！ 神 神 神はアスファルトを濡らし 土を濡らし おまえのコートを濡らし 猫を濡らし ホームレスを濡らし 金属バットを濡らし 神 神 神 なんだこのわけのわからぬおれの涙は おれは病んでる おれはイルダ ガルーダを撃つ涙 は星だ なあ、アマデウス！ アマデウスモーツァルト！ マーラーが呼んでる お父さん！お父さん！ダダダダダダダタダダダダダダダタ打ちだ めくらめっぽうにダダダダダダダタっと打ちのめす価値 ダダダダダダダダダダダダダダタダダダダダダダタダダダダダダダタダダダダダダダタダダダダダダダタダダダダダダダタダダダダダダダタダダダダダダダタダダダダダダダタ ダダダダダダダタダダダダダダダタダダダダダダダタダダダダダダダタ
不老長寿のくそガキども！
ちんげが白になったってガキはガキ
ああ老いたる人は何パーセント
ちんげの青いガキに来るんだ 年金の取り立て
ババアはその金で高野山へ
空海がいたら破門だ
ああ唱えようか！
オンカカピソワカ！
オンカカピソワカ！
オンカカピソワカ！
三度言って救われたか！くそガキども！ ダダダダダダダタダダダダダダダタダダダダダダダ般若心経へダダダダダダダタアマテラス何を照らす優先座席のババアの顔かダダダダダダダタダダダダダダダタダダッたらよぉよお！神がダダダダダダダタっておれは盲滅法にぶち込んでやるダダダダダダダタダダダダダダダタダダダダダダダタオンカカピソワカ！オンカカピソワカ！オンカカピソワカ！三度行って救われたか！三度言って救われたか！三度言って救われたか！だったらなんだこのわけのわからぬおれの涙は おれは病気だ イルダ ガルーダを撃つ涙 は星だ それは流星 なんだこのわけのわからぬおれの痛みは なんだこのわけのわからぬおれの痛みは なんだこの涙は 世界がダダダダダダダタって知ってるろう それでもおまえは おまえは おまえは ネズミ巣食う黄金時代のまえで未だ四つ足をついて震えている おまえは未だ 少なくともおまえの一部は あの部屋に残っている おまえは扉を出た また戻ってきた のではない おまえの一部があの部屋でまだ四つ足をついて震えています ベケットは 同じ水たまりはない と言うが 同じ水たまりに二人以上の別の人間がいるということだ おまえはもう あの時と同じではない あいつを飼ってるのだ あいつになれるのだ 映画を見るように ルドヴィコ療法を施されるアレックス それはおまえが一番よく知っているはずだ もう眠っていい
