クソ癖になるこの味
おれ 食らう イノシシの脚
リブに噛みつく 歯茎の赤さ
童貞のように 野蛮でピュア
クソ癖になるこの味
涎降らし 雨舞わす風と
踊るピュシス 吹き出す 千の帳
揺りかごから墓場まで
地鳴り クライシス
空走る 雷 掌の皺 刻み
クソ垂らし メクラだまし 声枯らし
そして 木枯らし まで
明朝体を 酷使 黒ずむ まで
お手する 犬 抱き
愛ゆえ ころし 卸した牙で
愛の死を 愛の詩を 哀の詩を
I の 詩を
涙流るなら 満ちるまで 月 欠く先
蜘蛛の糸 で飛ぶ 詩
I 充たす 愛から 溢れる藍を
空に流せど 雲ひとつ 今ひとつ 足らず
そして そして 夜が染まるのを
ベランダから みてた