リメンバーパールハーバー

つち式の編集会議は夜の膨らみとともに始まった。どういう風に顔を突き合わせて、どんな言葉を交わしたのか記憶はないし、何が口火をきってそうなったのかは分からないが、いつの間にか空間がむくっと立ち上がり、自然と会話が生まれていった。ほんとうに何を話していたのか憶えていない、憶えていることと言えば、渦に身を任せていると口が勝手に動いたということ。いい夜だった。久しぶりに会話をした気がする。