仏陀はかく語りき

仏陀がこの時代に生きてたらストロングゼロでアル中になって生活保護で暮らしてると思う。それが悟りである。涅槃像を見てご覧なさい。仏陀は手枕しながら語る。この社会はダメだ、人間もダメだ。おれが説法を説いたところで、集まるのはスピリチュアルのバカどもでカバラ数秘術の質問ばっかりしてきやがる。周りの人間からは宗教野郎扱いを受けて陰口を叩かれる。シャーリプトラよ!わたしはそんなことなど気にしてなどいないのだ。どうってことはないのだ。この世は無情である。皆が救いを求めているが、素直な者がいないのだ。シャーリプトラよ!素直な者はいることはいるのだが、大方は女だ。女はわたしの話を哀れみもせず、時には涙を流しながら聴く。だが、シャーリプトラよ!彼女たちには彼氏がいる!その彼氏どもがどうしようもなく頭が悪くて敵わないのだ!あの頃は、わたしの説法をバカにする者はいた、陰口を叩く者などあちらこちらにいた。だが、シャーリプトラよ!今や、人間は素粒子のように漂いながら、それらが数多の社会を形成している。嗚呼、シャーリプトラよ、我が弟子ニーチェの名言集がベストセラーになったのだが、なんておかしなことだ。彼の名言を読んでいると勇気が湧いてくると、なんてことだ。確かにそうなのだ。そうなのだが、ところで曙太郎がアパレルブランドを立ち上げた。

シャーリプトラよ!この世界においてもまだ最善の方法がある。ストロングゼロ生活保護だ。白い目で見られるのは慣れている。働きすぎて精神を病むくらいなら生活保護で暮らせばいい。なぜそれが、いけないことなのか、わたしには解りかねる。付言するならば、この世界の磁場は社会だけだと思っている人間が多いかもしれない、孤立を怖れているのかもしれない。だが、喝!喝!喝!社会から孤立するのではなく、社会を利用するのだ。皆がホーリーマウンテンの修行僧のように、それぞれの悟りを見つけるために。社会に侵された脳味噌が下らない、蒙昧なことを考える前に、ストロングゼロで脳味噌を壊してしまえ!!と語ると、仏陀はそのまま目を閉じた。