100年ぶりの世紀末

夜の1時、腹が減ったので表へ出た。ぬるい風が吹いていた。冷たさ、熱気、ぬるさに織られた肌触りに懐かしさを感じた。風に吹かれながら、いつもより少し目線を上げて一軒家の三階、電線に目配せする。電線は規則正しい電柱に連なり、たゆみ、ずっと奥の方へ続いていた。視界が開くような思いで、夜の雲をながめた。雲の色は灰色、そらは鉄紺。

コンビニはグリーン、乳白、ブルーのライトをキープしながら、不眠の人を待っていた。これから眠るもの、これから起き出すもの、じっとしている。水原希子似のベトナム人の店員が「アツァツァメむうすか?」と聞いてくれる。ハンバーグを買った。

年中無休の常夜灯。