限界値

何故こうもアングラなのだろうと考える。髪の毛をセットしないし、風呂も入らないから自然とそうなるのだろう。自分にはある種のスタイルが身についている。インスタグラムの集積を遡ると自分の最大公約数が見えてくる。ああ、こりゃあダメだと思った。ぼくは大体どんな格好でも一丁前に着こなし崩せると思っていたのだが、蓋を開けると自分の最大公約数を研磨してるだけだった。これはぼくの定義するファッションとはかけ離れている。だからファッションを辞めたというか、ファッションできてない、はなからやっていなかったのではないかと思うに至った。

ぼくは新しい装いを生むことはできない。それを尖らせることには特化しているかもしれないが。まあそんなことはどうでもいい。真面目に取り組んだのである。ファッションは夢だった。ブリコラージュで言えば、ぼくのスタイルはクソである。ほんとうに。