作ろうとしてる内は何も出まい

作ろうとしてる内は何も出まい。前のめりに足がつかつか出るだけだ。柔らかさ、肩甲骨の関節が外れて空へ飛んでいくような安らぎ。作ろうとせずとも作る身体はいつも解れている。身体が凝ると心が尖る。凪でないと船は出ない。シケはパンクスのためにある。パンクは死への駆け足である。ライダースのスタッズ、Tシャツの安全ピンは身体をより硬くする。ファッションは身体の輪郭だ。パンクスのライダースは外骨格みたいだ。

もうだいたいのスタイリングはやった気がする。そう考えてしまえること自体、身体が凝ってる証拠だと思う。身体が凝ってると船はでない。出てもすぐ沈む。坂本慎太郎の身体は解れている。