パンジーシンドローム

ちょっと服わかってきて一ヶ月くらい経つ。めちゃくちゃ楽しい。みんな病気に見える。お前がやろとツッコみたいところでしょうけど。病気なんですよ。病名もちゃんとある、俺がつけた。『パンジーシンドローム』この症候群はとても厄介で『アンチパンジーシンドローム』も包含される。これはもどうしようもない病なんですけど、不治ではありません。治療方法は確立しました、俺が。

治療方法

①花壇から出る

まずは環境から整備する必要があります。あなたはパンジーですが、いつまでも花壇のお友達と世間話をしていては『パンジーシンドローム』を治療できません。なぜなら、花壇のお友達は全員パンジーだからです。たまに雑草と言われる植物が自生しますが、勝手に排除してくれますね。そんな環境からまずはドロップアウトしてみましょう。

②野良犬と話そう

パンジーは野良犬と話す必要があります。飼い犬でもいいですが、チワワ、マルチーズなどなるべく止めておきましょう。パンジーの親戚みたいなものです。ここで大事なのは異種と交流することです。この世にはパンジー以外にも幾多の生物が存在しています。あなたはまず独立したパンジーとして彼らと世界を結び直す必要があります。世界の大きさ、複雑さ、多様さ、共生を学んでいきましょう(殺傷)

 

③オリジナルを尊重しよう

今、この世に存在するデザインから品物に至るまでオリジナルがあるはずです。この世界は複数の何者かが作った蓄積です。このオリジナルとはオリジンではありません。固有名詞です。資本主義は一つの発明の後にタラタラと続く形骸化された品物郡で構成されています。まずその仲間に連ならないように気をつけて歩きましょう。それと同時にオリジナルの探求はなるべく避けましょう。固有名詞とその系譜を把握するだけで十分です。あとは興味のないものはバッサリ刈ります。ここでは刈っているという意識を持ってくださいね。意識だけで十分です。そこに悲観や哀愁、楽観はいりません。また自分が何に影響を受けているかをよく覚えておくこと。そのイメージと比べて自分はどうかと考え、イメージとだけ闘いを繰り広げましょう。もちろんイメージは変容し、添削され続け、変化します。変化し続けるイメージを受け入れましょう。

この世はパンジーが狂い咲きすぎているとは思わないか?歩くパンジー、走るパンジー、踊るパンジーに歌うパンジー。パンジーがパンジー同士で-大きな花壇の中で-まるで地球が花壇とでも言いたげにパンジーソングでパンジーダンスをやっている。パンジーはパンジー同士でパンジーファックをやりあい、パンジーゾーニング-無意識パンジーレボリューション-を行い続け、街はすっかりパンジーカラー。カラフルかもしれへんけど、パンジーでしかない-パンジーピープルカラー-

俺はパンジーどもがひしめく花壇を通るたびに吐き気を催す。この町のほとんどは花壇である。そして、インスタグラム、インスタグラムとはもはや花壇の別名だ。私はそこに忍び寄り、無差別ポエムボミングでオートマティカルポエミングアンドポスティングスから未来を守り、パンジーシンドロームに陥ったパンジーどもに花壇外を知らしめる。