ダンサーは可動域へ闘争をしかける。想像、科学は背伸びする。その身の丈は足の裏の大きさを超え出でる。頭は雲を貫く。想像力と身体。身体の伴わないダンスはダンスではない。身の丈以上のモノがその身体から生まれることはない。それを忘れることは愚かしくない、身体に教えてもらえ。続けることこそ愚かしい。雲の上から足の先は見えまい。降りてこい、神ども。空の上は死人がいけばよい、そうゆう夢を持つならば。わたしたちの身体はフィクションのように火葬される。箱詰めされ、石の中。私たちは生まれながら腐っていく。腐れのなかで歯茎が緩み、皮膚が弛み、緑の斑点を浮かべながら日に日に椎間板が減る。腐っていく世界に浮かぶ黄金のアンチエイジング、若い身体というリアリティ。現実、われわれは踊る以外に何の言葉も持たぬ、ただの動物。燃やされるまで、我々はダンスすることしかできない、無能な動物、やさしくあれ、凶器であれ、おまえの爪はもう退化して伸ばせど攻撃すらできない、だから踊るしかない、踊れ踊れ踊れ踊れ、可動域に挑め、中国マッサージのように人間の構造を解体し、その様はもう荒々しさの中に漂う手練れの漁師が魚を捌くこどく、またしなやかに愚かに文字列を組み替える黄金の詐欺師であれ。観念は迫真に劣る
