このボケ

どこまで現実を無視するか。昔のアニメを観ていると平気で矛盾する。この有り得なさをとってつけたようなもので補填したり、説明しないと気が済まないような作品が今の時代を埋め尽くしている。蛇足だ。寝て見る夢の世界は矛盾しかない、でも目覚めれば相応のリアリティがあり、楽しかったり悲しかったりするものだ。説明はリアリティに及ばず、伝わらないかもしれないという恐怖だけが伝わる。それでも説明したい時もあるし話したい時もあるし、話す必要がある場合もあるし、説明しすぎないのも独善的な気はするし、独りよがりな気配もある。概ね、全てを話す必要はない、片鱗が全体であれ。片鱗の寄せ集めが作品であれ。世界に伏線など在らず。メタファーはこの世に存在せず、平気で無視され組替えられよ。なんとなくその人でしかない形となれば、もはや説明する必要もない。

あなたはいつも怖れていて、わかりやすくあろうとする。私があなたを認められないのは恐れ以外に何も感じないからだ。そして、同時に人間を舐めるなよと言いたい。お前の周りはバカしかいない。だからと言って人類全員がバカな訳じゃない。鋭い人間がお前の周りに集まっていないだけで。その源であるお前があまりにも鈍く在り続けたから。お前は誰かにとっての本物であろうとする。お前の欲望はだれかの欲望になることだけ。だから同じようなバカしか集められない。どれだけ規模が大きくなろうが、お前は俺にとってはそのようなバカの群れの大将=小者でしかない。お前はもう矛盾に身体を開くことができないし、メタファーとお戯れできない。お前にはもう手がない。誰も救うことができない。上からも下からも差しだされ、永遠に伸びてくる無数の手を切断しまくることから始めよ